寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第35回)をアップしましたぁ。『オトコは遅々として』は一足早くお正月です。で、平穏無事なお正月かといえばそうでもなく、波乱含みです。妻の姉の娘であるリッちゃんを預かっているんですが、義姉がやっぱり家に引き取りたいと言って来ます。妻のマキはそれに反対で一騒動起こりそうです。そのうえ隠し子(?)のこともある。
かつての恋人で隠し子を産んだかもしれないコケモモは京都に住んでいるのですが、奈良に単身赴任している旧友のヤジマーが正月帰省してくる。当然なんらかの〝お土産〟があるはずです。表面は平穏無事でも水面下でいろんな人間関係が蠢いています。現代はSNSをやっていればなんとなく近況が分かってしまう時代でもあります。その気になればですが。
小説における秘密はまず〝バレるための装置〟としてあります。ただこれを時限爆弾として使うためには序章が必要です。バレるぞバレるぞという緊迫感が求められます。もう一つは〝完全隠蔽の装置〟としての秘密ですね。こちらは緻密な隠蔽工作の面白さ。さて、『オトコは遅々として』はどっちの方向に進んでいくんでしょうね。楽しみです。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第35回)縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第35回)横書版■
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