寅間心閑の肴的音楽評『No.102 期待を超えて』をアップしましたぁ。寅間さんはブルースが若干苦手だったのが、『マーティン・スコセッシのブルース』(’03)シリーズが『距離を縮めてくれた』と書いておられます。スコセッシ監督の音楽映画はザ・バンドの『ラスト・ワルツ』やローリング・ストーンズの『シャイン・ア・ライト』が有名ですが、それ以外にも幅広く音楽映画関係の仕事をしています。
スコセッシさんはかなり凝り性で、『私のアメリカ映画旅行』『私のイタリア映画旅行』という映画に関するドキュメンタリーもあります。トリュフォーは『ヒッチコック映画術』という本を書いていて、ゴダールには『映画史』という講演録があります。名監督は映画ヲタクだとも言えますが、中でも見ていて面白いのはスコセッシの『映画旅行』。『このシーンはこうやって撮ってるんだよ』、『簡単そうに見えるけど難しい撮り方なんだ』と、とにかく喋りまくっている。もーただの映画少年であります。
好きこそものの上手なれという諺はかなり本当だと思います。本当に好きなら無償で調べ学んでいくんですね。寅間さんの場合はお酒と音楽。芸は身を助けるのであります。
■寅間心閑の肴的音楽評『No.102 期待を超えて』縦書版■
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