『第11回金魚屋新人賞発表』をアップしましたぁ。松原和音さんの『1月のレモネード』が辻原登小説小説賞の佳作に選ばれました。毎回ちょいと厳しい選考ですが辻原登大先生と金魚屋の意向でございます。石川としてはもそっと緩い選考にしていただきたいのですが、大先生には畏れ多くてそんなこと言えません。
ただま、金魚屋では夢を売るようなことはしたくないのも事実です。金魚屋に限りませんが、新人賞を受賞するのはなかなか難しい。受賞してもその8、9割が文学の世界から消えていきます。文壇の有名賞を受賞しても似たようなもの。処世術に長けていれば文壇の選考委員とか大学講師、地方文学館の館長さんの仕事などが見つかるかもしれませんが、コンスタントに本が出る現役の作家でいるのは難しい。詩人になるとさらに生きのびるのが難しいのは言うまでもありません。
要するに文学を仕事にしようというのはある種の狂気です。一般社会の常識からいえばまともじゃない。新人賞を受賞しても有名文学賞を受賞しても次々に難関が襲いかかってきます。それを耐えられる作家でなければかえって不幸になる。文学金魚では文壇・詩壇の実態をできる限り情報公開的に時評などで公開しています。好きなことをして生きていきたいなら実社会以上に文学の世界は厳しい。それをメディアの方から伝えないのはどーかなと思いますので文学金魚ではストレートにその厳しさを伝えてゆきます。もち作家になりたいならみなさんなれます。ただ努力が必要でそのうえ厳しい環境だということをお忘れなく!。
■ 『第11回金魚屋新人賞発表』『辻原登小説小説賞の佳作 松原和音『1月のレモネード』』 ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■