鶴山裕司さんのBOOKレビュー・詩書 『No.030 志賀康句集『日高見野(ひたかみの)』』をアップしましたぁ。金魚屋から『夏目漱石論-現代文学の創出』を好評発売中の鶴山さんの書評です。鶴山さんは最近ようやく詩を書いて発表なさるようになりましたが、詩論はほとんど書きませんねぇ。BOOKレビューくらいかな。どーも時評的な詩の評論を書くのが心底イヤなようです。まー仕方がありまへん。
志賀康さんの『日高見野(ひたかみの)』』は刊行されたばかりですが、いい句集ですね。印象に残る句がたくさんあります。
石と時こもごも匿い匿われ
風なくも大木なれば揺るるなり
白椿落ちて閾下を開きたる
遠山の動くかと見て牛歩む
蟲死んで冬の野になお蟲の声
こおろぎの視野いつぱいの露の世か
鶴山さんが誉めておられますが「遠山の動くかと見て牛歩む」「蟲死んで冬の野になお蟲の声」といった句は秀句です。刊行されたばかりなので入手しやすいと思います。興味のあるお方は是非お読みになってみてください。
■ 鶴山裕司 BOOKレビュー・詩書 『No.030 志賀康句集『日高見野(ひたかみの)』』 ■
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