金魚屋から『文学とセクシュアリティ-現代に読む『源氏物語』』を好評発売中の、小原眞紀子さんの連載小説『No.016 本格的な女たち』をアップしましたぁ。同窓会サスペンス小説です。中盤にきて謎が深まりましたね。瓜崎という御仁、一癖も二癖もあるようです。そしてカメラマンの仁青年も絡んできました。サスペンスの舞台が整いましたね。
サスペンスには宙づりという意味があり、人間関係の闇を描くにはうってつけです。同窓会は人間の闇を描くためには格好の素材ですね。もちろんたいていは闇ではなく、ちょっとしたモヤモヤです。こういうことがあって、こんなことを言われて、なんか引っかかってるんだけど、年を重ねて経験を積むと「ああそういうことだな」とわかることもしばしばです。
この闇が生じやすいのは中学高校ではなく、やはり大学生の頃でしょうね。子供と大人の端境にいる年齢ですが、だからこそ大人の世界に真っ直ぐに伸びるベクトルを持っている。過去の恋愛関係が絡むとなおややこしいのですが、それだって問題になるときは、必ず今現在の事情がついてまわる。むしろ過去の友情や恋愛関係を杓子定規に全面に押し出してくる人の方が、危ういことを考えているのかもしれません。それが盾になって見えにくい部分が生じますからね。さて、『本格的な女たち』はどう展開してゆくのでしょう。楽しみです。
■ 小原眞紀子 連載小説『No.016 本格的な女たち』縦書版 ■
■ 小原眞紀子 連載小説『No.016 本格的な女たち』横書版 ■
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