遠藤徹さんの連載小説『ムネモシュネの地図』『第26回(十一)象の腰(バタフライナイフ)』をアップしましたぁ。大団円一歩手前の回です。もうこれぞ遠藤さんといふ展開ですね。
わたしはここにちゃんといるじゃない。はーい先生、わたしはここにいまーす。これがわたしこと、一条さやかでーす。
「あなたの妹のさやかさんは、バタフライナイフをもった犯人が君の父親や母親を殺す現場を見ていた。そして、最後に自分もまたそのバタフライナイフでめった刺しにされて命を落とした。現場検証の結果、殺された順番が明らかになり、そういう経緯が浮かび上がったわけです」
(遠藤徹『ムネモシュネの地図』)
あえて「バタフライナイフでめった刺しにされて命を落とした」ということになっているのが、遠藤さんならではです。もち、〝さやか〟と〝あやか〟の重なりも遠藤さんならではです。
『ムネモシュネの地図』といふ小説、ラノベタッチであり推理小説であり、デコボココンビによる探偵モノでもあるわけですが、それだけでは終わらない。つーか、どんな小説ジャンルの形を取ろうと、キッチリと自分のテーマが出てしまうのが遠藤さんという小説家です。優れたラノベだと思いますですぅ。
■ 遠藤徹 連載小説『ムネモシュネの地図』『第26回(十一)象の腰(バタフライナイフ)』縦書版 ■
■ 遠藤徹 連載小説『ムネモシュネの地図』『第26回(十一)象の腰(バタフライナイフ)』横書版 ■
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