岡野隆さんの『Ongaku & Bungaku by kingyo』『No.029 ザ・フー『Naked eye』』をアップしましたぁ。先日ギターの老舗メーカーギブソンの経営破綻のニュースが報道されましたが、岡野さんは『このニュースを読んで、まったくもって不謹慎なのだが思わず笑ってしまった。誰かを、何かを馬鹿にして笑ったというわけではない。「時代は変わったなぁ」という感慨が苦笑のように溢れてしまったのである。自分が時代遅れになってゆくような感覚の笑いでもある』と書いておられます。ただポップスの本質がそんなに変わったわけではないわけでして。
ネイキッド・アイ
ピート・タウンゼント
ちょっとドラッグをやって
新鮮な空気の中を歩き出す
僕の頭の中で
すべての星々がつながれてゆく
女の子をみつけて地面に横たわる
彼女が与えてくれる快楽が雨のように降り注ぐ
車に乗って走り出す
もうこのまま飛んでゆけそうな気がする
ああ、僕は今ほんとうに全能なんだ
すべてが美しく見える
剥き出しの裸眼に映るすべてが!
だけど現実にはそんなこと起こりはしない!
そんなこと絶対起こりっこないんだ!
ザ・フーの代表曲『ネイキッド・アイ』の歌詞です。もちろん岡野さんの訳です。岡野さんは『結局のところ、ポップスは一瞬で人を惹き付けるような愚かな純情が生命線なのだと思う』と批評されています。『ネイキッド・アイ』には確かに〝愚かな純情〟が表現されていますね。
■ 岡野隆 『Ongaku & Bungaku by kingyo』『No.029 ザ・フー『Naked eye』』 ■
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■