純文学エンターテイメント作家、遠藤徹さんの連載小説『ムネモシュネの地図』『第03回 (一)象の鼻(丸山町)(中編)』をアップしましたぁ。まぎれもなくラノベとして書かれ、だけど決してラノベの枠内に収まりきらない遠藤さんのラノベ小説です。石川はこの、どうしても既存の枠組みからはみ出してしまう遠藤さんの能力と資質を高く評価しているのですが、世間は逆でしょうねぇ(爆)。
作家には資質があります。詩や小説という区分が大きなものですが、小説内でも純文学、エンタメと区分が生じます。トリック殺人には萌えないけど、ホラーは萌えるなぁという人がエンタメ・ホラー作家になっていったりするわけです。ただこういった区分には先天的要素と後天的要素があります。ある資質を持っていても、訓練などによって違う区分の作品を書き、成功する作家もいます。
ただ時々、最初から様々な資質を持っているけど、入り口が〇〇だったという作家がいます。ある入り口から文学活動を始めてそれなりに評価されると、次々にそのテの作品を書くよう要請されるようになります。器用なので書けちゃうところがちょいと困ったところなのですが、マルチ的資質が最後のところ、作品をあるジャンルの型にきっちりはめることを嫌がったりするのです。遠藤さんはまあ、そういったマルチ的資質を持った作家でしょうね。
遠藤さんは自分独自の居場所を主張できる作家であり、またそれだけの力を持っていると思います。遠藤さんだけでなく、金魚屋のメインの著者になりそうな何人かの作家はそういった資質を持っていると思います。要するに既存の、それもじょじょに息苦しくなりつつある今の文学の枠組みに収まりきらない。その〝納まりきらなさ〟をはっきりと誰の目にもわかるようにプレゼンテーションすることが石川の役割なのでありますぅ。
■ 遠藤徹 連載小説『ムネモシュネの地図』『第03回 (一)象の鼻(丸山町)(中編)』縦書版 ■
■ 遠藤徹 連載小説『ムネモシュネの地図』『第03回 (一)象の鼻(丸山町)(中編)』横書版 ■
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■