原作・小原眞紀子、作・露津まりいさんの連載サスペンス小説『お菓子な殺意』(第13回)をアップしました。このサスペンス小説は、通常のサスペンスとはひと味違う方向に進みそうですね。もうカオルはいないわけですが、そこから後半のサスペンスが始まります。主人公の彩子は秘密を守りながら、どうやって過去の清算に向かうのか、ひじょーに興味があります。
で、文学金魚、ちょっとした転換点に入っております。出版業界はだいぶ前からビジネスとしてかなり厳しいわけですが、ここに来て特に純文学系がもんのすごく厳しくなっています。本は出してみればわかりますが、たいていビックリするくらい売れない(爆)。ツイッターなんかでは自分の半径3メートルくらいの人の本を面白おかしく取り上げて、開かれているはずなのに実際はクローズドなSNSではそれなりに話題になっているように感じられますが、ビジネスセールスはとぉっても厳しい。情報はその取り方によってぜんぜん違う。
そういった状況の中で金魚屋も出版を開始するわけですが、まったく楽観しておりません。むしろ状況は厳しいという前提の元で動いております。また版元が厳しい状況に置かれているということは、作家もまたそうだということです。一冊本を出してみて売れなければ次頑張ればいいというのは、流れとしては正しいですが、実態としてはやはり甘い。次のチャンスはなかなかないかもしれない。背水の陣で臨むのがやはり正しいでしょうね。
ただ肩に力が入っていい本が書けるとはまったく限らないわけです。金魚屋に限らず版元が新人に期待する理由がここにあります。新人作家はなんやかんや言って出版業界の厳しさが身にしみていない。その分、驚くほど伸びやかな作品を書くことができる可能性がある。しかしよほど力のある新人作家でない限り、どんどん書くのは難しい。状況がわかっていてなおかつ力まないでいられるのは、中堅・ベテラン作家です。出版は新人と中堅・ベテラン作家のバランスが取れて初めてうまくゆくものなのですぅ。
■ 原作・小原眞紀子 作・露津まりい 連載サスペンス小説『お菓子な殺意』(第13回) (縦書)版 ■
■ 原作・小原眞紀子 作・露津まりい 連載サスペンス小説『お菓子な殺意』(第13回) (横書)版 ■
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■
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