金井純さんのBOOKレビュー『絵のある本のはなし』『No.051 『うんこ!』サトシン・著 西村敏雄・イラスト(文溪堂刊)』をアップしましたぁ。ズバリ『うんこ!』というタイトルの絵本です。いやーうんこ、燃えますなぁ。俳人の永田耕衣センセは『雲古』と表記しておられましたな。そーいえば雲が古くなったような形の〝んち〟もあるかもです(爆)。
異性への目覚めがまだない子供にとって、魅力的なのは自我の延長にあるもの、つまり自身と似たものだ。子供がうんこをそれほど好きなのは、結局のところ子供とはうんこのようなもの、それにかなり似たものだということだろう。それを覆い隠しているのは子供ではなく、親のエゴだ。社会に対しては覆い隠されるものの、家の中ではそれはしばしば剥き出しになる。
家の中しか知らない子供は、自分がうんこのようなものであり、うんこのように扱われていると感じている。親の尻からひりだされ、親は自身の排泄物をまじまじと眺めるように子供を愛で、しかし都合が悪くなると押しやられる。なんの役割もなく、それゆえたいてい居場所がない。
(金井純)
金井さんの評論、見事な〝んち〟論になっていると思います。しっかし石川、そーとーなオジサンになっても、いまだにまぢまぢと自分の〝んち〟を眺めてしまふことがあります。まだ大人になりきってないのかなぁ。じっくりお楽しみください。
■ 金井純 BOOKレビュー 『絵のある本のはなし』『No.051 『うんこ!』サトシン・著 西村敏雄・イラスト(文溪堂刊)』 ■
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