小原眞紀子さんの連作詩篇『『ここから月まで』 第12回 梯/群/碧』をアップしましたぁ。小原さんのCool抒情詩第12弾です。今回は『群』といふ詩篇でガロワが出て来ますな。そーいえば小原さんは、大学で数学を学ばれたんでしたな。ガロワはフランスの数学者です。ガロワさんは決闘で亡くなったと言われています。
この世界に生まれたときからの
逃れられないもの
気象予報士さながら
僕は掌を空にむける
匂いとは重さであること
重さとは湿り気であること
湿気の行く先は過去そのものだと
君に説きながら一瞬の
碧の重みにとらわれる
(小原眞紀子 『碧』)
小原さんの詩には、宙に抜ける抽象性のようなものが感じられます。それは大学で数学を勉強しようとした、元々の資質に根ざしたものなんだろうなぁ。きっちりとしたカテドラルのような論理性といふより、高度な抽象性ですね。岩成達也さんにちょいと通じるところがあるかもしれません。あ、これもそーいえば、小原さんの処女詩集『湿気に関する私信』の栞は岩成達也さんでしたねぇ。やっぱご縁があるんだなぁ(爆)。
■ 小原眞紀子 連作詩篇 『『ここから月まで』 第12回 梯/群/碧』 縦書版 ■
■ 小原眞紀子 連作詩篇 『『ここから月まで』 第12回 梯/群/碧』 横書版 ■
■ 第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■