お待ちかね、小説ジャンル越境作家、仙田学さんの新連載小説『ツルツルちゃん 2』(第20回)をアップしましたぁ。『第八章 俺の妹が救助犬で幼馴染みが千手観音で超絶美白天使がセスナをハイジャックしててスキンヘッドの美少女が掌底の名手で全体的にカオスすぎる件(前編)』篇です。『ツルツルちゃん 2』もいよいよ最終章です。映一君と羊歯ちゃん、未来ちゃんとイケチンはようやく合流できたやうです。
ドアを開けようとしたおれの手を、羊歯が押さえた。
軽く首を振ってみせると、羊歯は少し離れた柱の陰までおれを引っぱっていく。
――邪魔しちゃダメ。
けげんな顔をしたおれに、羊歯はいい放った。
邪魔って……いちおうおれらみんなまとめて遭難してるんじゃ……?
だがそんな疑問は、ふたりのやりとりに跡形もなく粉砕されていく。
「そーっとだよ。優しくしてね」
「ああ……こうか?」
「あっ。あぁーん。やっ」
「ここはどうだ?」
「あふっ。や、やめてイケチン」
「じゃあやめようか」
「あん。やめないで」
――……なっ……。
おれの目はおそらく、ビー玉のように真ん円になっていただろう。
なーにをやっとんじゃ、あいつらはっっ!
(仙田学『ツルツルちゃん 2』)
うふっ、仙田さんのラノベにしては珍しく、ちょっとしたお色気シーンが展開されるのかな。んなわけないか(爆)。怒濤の遭難事件は後半に続くのでしたぁ。
■ 仙田学 連載小説 『ツルツルちゃん 2』(第20回) 縦書版 ■
■ 仙田学 連載小説 『ツルツルちゃん 2』(第20回) 横書版 ■
■ 第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■