田山了一さんのTVドラマ批評『No.150 石川五右衛門』をアップしましたぁ。テレビ東京さんで金曜日20時から放送されているドラマです。市川海老蔵さん主演で山田純大、高月彩良、前野朋哉、棚橋弘至、榎木孝明、國村隼、比嘉愛未、益岡徹、田中美里さんらが出演しておられます。原作・脚本は樹林伸さんです。歌舞伎の舞台でも樹林伸さん原作・脚本の『石川五右衛門』が上演されています。
田山さんは、『「海老蔵が海老蔵にしか見えない」というのは実に的を射ていて、しかし致し方のないところだろう。海老蔵は舞台で日々、海老蔵であり続けているのであって、リアルな日常を再現するのが仕事の役者とは違う。よくぞ成田屋に産まれたと神に感謝すべきスターであり、別のものに見えては困るのだ。だから海老蔵というのはテレビではなかなか料理しにくい、(中略)かつてNHKがしたように、うんと画面を暗くする、というように。確かに普段は遠目に舞台で見る歌舞伎役者、海老蔵はそのくらいでないと別の存在を被せることはできないだろう。そのくっきりした目鼻立ちは本来、隈どられるためにあるのだ』と批評しておられます。
舞台とテレビ・映画は演技面では別物です。ただま、『リーガルハイ』での小劇場のような堺雅人さんの演技や、三上博史さんのアングラっぽい演技は思わぬ面白さを演出してくれることがあります。歌舞伎役者の海老蔵さんを、そのイメージのまま使うのはいいアイディアだと思います。も一つ押して欲しいのは、原作を相対化するような楽屋落ちの楽しさでしょうか。海老蔵が海老蔵を演じるわけですから、自己言及によって原作をメタ化しても面白いかもしれません。
■ 田山了一 TVドラマ批評 『No.150 石川五右衛門』 ■
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