第2回 文学金魚奨励賞受賞作 ルイス・キャロル著 星隆弘訳『アリス失踪!』 講評と受賞の言葉アップしましたぁ。第1回金魚屋新人賞では文学金魚奨励賞は該当作なしでしたので、今回の星さんのルイス・キャロル著『不思議の国のアリス』新訳『アリス失踪!』が初の受賞になります。
文学金魚新人賞では小説作品は辻原登奨励小説賞の対象になるので、小説の場合は辻原先生がどーしても首を縦に振らなかったけど金魚スタッフが評価した作品が選ばれることがあります。ただメインは小説以外のジャンルの優れた作品を見出したいのです。短歌・俳句・自由詩それに批評などのジャンルで新たな仕事を世に問いたい作家を探しているわけです。
今掲載中の対談『モンスター文学を求めて』で三浦俊彦さんが、小説新人賞はちゃんと小説の体裁を為した作品を書けるかどうかを見定めるためのものだという意味のことをおっしゃっています。それは他のジャンルを対象にした賞でも同じです。
文学金魚では作品数や長さに制限を設けていませんが、それは短くても可ということでは必ずしもありません。作家が自己アピールできると判断した枚数と篇数で応募していただきたいということです。枚数規定のある賞よりも気楽な面がある一方、最初から自己判断しなければならないのでちょっと大変かもしれません。
星さんの『アリス失踪!』は新訳で全訳です。金魚では意欲的翻訳の試みを高く評価したわけですが、やはりある程度まとまった枚数と内容でないと、選ぶ方も選ぶに選べないというところがあります。第3回も 募集させていただいていますので、新たな才能をお持ちの作家さんの作品をお待ちしております。
■ 第2回 文学金魚奨励賞受賞作 ルイス・キャロル著 星隆弘訳『アリス失踪!』 講評と受賞の言葉 ■