金井純さんのBOOKレビュー『絵のある本のはなし』『No.042 『中国食物事典』 田中静一・編著 洪光佳・監修』をアップしましたぁ。『中国食物事典』は中国料理に関する詳細な辞典です。ブログの3大テーマは「ご飯」と「ファッション」と「ペット」でありまふ。こりは当面変わらないでせうな。毎日のことであり、すべて毎日多少変化しますから。ただま、プロの物書きがこれらのテーマに取り組むときは、自分でハードルを上げなければなりまへん。自分の周囲4、5人に読ませるための文章ぢゃダメでごぢゃる(爆)。
金井さんは、『その名を知り、認識することはある意味で食べてしまうことにも似ているかもしれない。世界にひしめく奇妙なものたちの名を書き尽くし、読み尽くすこと。それは世界を食べ尽くし、我がものとし、一体化することでもあるだろう。その奇妙さと豊かさをすべて自分の血肉とすることができるなら、私たちは他に何を望むだろう。至福の象徴としての事典の他に』と批評しておられます。『中国食物事典』を読んでいると、確かに中華世界を所有し、食べたやうな気がしてきます。石川のお気に入りの辞典の一冊でもありまふ。
身近な事柄を文章の題材にするのは簡単で難しいことです。みんなそれについて知っていますから。ささいな文章の一節などが、その人の人間性を露わにしてしまふことがある。人間は人間存在についてのプロです。人間が作ったモノはもちろん、その所作についても微細なところまで読み解いてしまう。柿一つ剥いて食べたでも、プロの文章は読ませるのでありまふ。
■ 金井純 BOOKレビュー 『絵のある本のはなし』『No.042 『中国食物事典』 田中静一・編著 洪光佳・監修』 ■