鶴山裕司さんの新連載歴史小説『好色』(第01回)をアップしましたぁ。文学金魚初の歴史小説であります。やっぱメジャーなメディアには歴史小説や占いが掲載されてなくっちゃねぇ。あと残るは四コママンガくらひかもしれませぬ(爆)。
鶴山さんの『好色』は、森鴎外の史伝『寿阿弥の手紙』を下敷きにしています。といっても史実ではありません。完全なフィクションなのですが、ある時代特有の倫理や社会的制約を踏まえた上で、現代にも通じる人間存在を描いています。エンターテイメント系小説誌に掲載される時代小説は日本的ファンタジーやSFだとも捉えられますが、鶴山さんの小説は鴎外的な『歴史そのままと歴史離れ』に基づいているという意味で歴史小説です。なお『好色』は『真志屋』三部作の一つになります。
文学金魚は総合文学を掲げていますが、それは抽象理念ではありません。文学ジャンルの垣根を越えるのは生半可ではありませんが、それぞれのジャンルの原理を認識把握すれば可能だと思います。問題はそれを成し遂げられる本物の作家が現れるかどうかです。鶴山さんには文学金魚的総合文学実践の口火を切っていただきました。一度始めたからには鶴山さんにはどんどん書いていただきまふ(爆)。
■ 鶴山裕司 新連載歴史小説 『好色』(第01回) pdf版 ■
■ 鶴山裕司 新連載歴史小説 『好色』(第01回) テキスト版 ■