山際恭子さんのTVドラマ批評『No.090 心がポキッとね』をアップしましたぁ。フジテレビさんで水曜夜10時から放送されていたドラマです。阿部サダヲ、水原希子、藤木直人、山口智子といったそうそうたる俳優さんたちが出演しておれらました。山際さんは「チームというのは、なかなか難しくも不思議なものだ。鉄壁のドリームチームと思われたものが上手く動作しない、ということがままある。・・・つまりは一人ずつの評価と、チームの構造体に対する評価とは別物だ、ということだ」と書いておられますが、その通りですねぇ。
俳優さんたちは魅力的だし、演技も上手いんですが、なんかときめかなったドラマだったなぁ。不肖・石川には遠い世界のお話ですが、フジテレビさんは視聴率争いで苦戦しておられるそうです。それがなんとなく伝わってくるやうな。いい素材を揃えて丁寧に作った作品なのに、なんでうまくいかないんだろ、といふ感じかなぁ。こふいったサイクルに突入しちゃうと、制作者側はむ~んとうなっちゃいますよね。
山際さんは、「どこか心を病んだ男女四人の入り組んだ関係性、恋物語である。それ自体、魅力的なテーマなのだが、心を病むというテーマを見たいと思ったとき、それが四人の関わり合いとなると、普通の男女と変わらないように見えてしまう。病いが四つになると、なぜか治癒してしまうのだ」と書いておられます。また「なんとなくギクシャクしているドラマには、いわゆる演説で最後を飾るものが多い気がする。・・・最初からまとまりがつかないものを主人公などの熱い想いでメッセージに仕立てる、という苦肉の策だろう。最終回のそんな演説もしかし、阿部サダヲは上手かった」とも批評しておられます。痛いとこ突いてると石川は思ひますぅ。
■ 山際恭子 TVドラマ批評 『No.090 心がポキッとね』 ■