池田浩さんの文芸誌時評『No.007 三田文学 2014年冬季号』をアップしましたぁ。三田文学は編集長が加藤宗哉さんから若松英輔さんに交替になりました。誌面も刷新されたようです。池田さんは『全体が白っぽい。ぶ厚くて、なんとなく “ 病院 ” っぽい』と書いておられますが(爆)。なお三田文学さんは新人賞に小説と詩部門があります。今、文芸誌メディアで新人賞に評論部門があるのは三田文学、群像さんと文学金魚だけかな。文壇での評論家の登竜門もそうとうに狭いやうですぅ。
今号の三田文学さんでは須賀敦子さんの特集が組まれています。石川、不肖ゆえに存じ上げなかったのですが、随筆家・イタリア文学者の方のやうです。もしかしたらどこかで読んだことがあるかもしれませんが、ちょいと思い出せません。カトリックに入信され、イタリア人男性と結婚されたやうです。三田文学さん、なーんとなくなんですが、このところキリスト教系作家を取り上げることが多くなっているやうな。もちろん三田出身者には遠藤周作さんといふ、キリスト教系の大作家がおられるわけですが。
で、とにかく三田文学さんが淡々と刊行されているのは文学関係者にとっては心強いことです。純文学系文芸誌はどこも苦戦を強いられていると思いますが、どんなことがあっても文學界と三田文学さんは紙媒体として生き残るだらうなぁと思います。これも歴史とそれを支える経済的基盤があってのことです。文学金魚も見習いたひですぅ(爆)。
■ 池田浩 文芸誌時評 『No.007 三田文学 2014年冬季号』 ■