山際恭子さんのTVバラエティ批評『No.031 SmaSTATION!!』をアップしましたぁ。SmaSTATION!!は土曜深夜に放送されている情報番組です。今回の山際さんのコンテンツはテレビウォッチャーらしい秀逸な批評になっていますねぇ。山際さんは『このところ番組に、そこはかとない上向きの空気を感じる。・・・世の中の景気から来るものではなかろうか・・・純粋に、情報が目に入ってくるようになった。・・・行ってみようか、買ってみようか、食べてみようかと思うのは、その商品にというよりは、自身に未知の可能性を感じることだ』と書いておられます。
確かにそうだなぁ。以前このブログで『笑っていいとも』をあまり見なくなったなぁと思ったら打ち切りが発表されたと書きましたが、最近不肖・石川はSmaSTATION!!をけっこう見ているのであります。そんで売れ筋ランキングの商品を試しに買ったりしておりますなっ(爆)。景気が良くなったといふ実感はあんまりないですが、少し流れが変わり始めているのかもしれません。それを捉えるのがテレビであり、テレビ批評でしょうねぇ。
山際さんはまた、『景気がよくても悪くても、商品に対する香取慎吾と大下容子の淡白な距離感も変わらない。それはもしかするとこの二人が本来、物欲に薄いところから来ているのかもしれない』と書いておられます。これもそうかも。SmaSTATION!!の魅力は香取さんと大下さんを起用したことにあるのかもしれません。人間の欲望・欲求・快楽をターゲットにする場合でも、テレビにはテレビの、文章には文章のプレゼンテーション方法があるといふことでしょうね。
作家の辻原登さんが、どこかで『酒と料理のことを書き始めると物書きは堕落する』という意味のことを書いておられました。乱暴な物言いですが、なんとなくおっしゃりたいことはわかります。大多数の人間が共有可能な快楽をなぞるのは簡単です。ブログの話題は酒と料理とファッションの話が多いですよね(笑)。情報価値と宣伝効果があるので、さらりと読めて角も立たない。でもこの人ホントに好きなんだなぁと読者を納得させるのは難しい。ハードルが低そうに見えて、実はとっても高度なエセージャンルだと思います。
■ 【02月06日】 山際恭子 TVバラエティ批評 『No.031 SmaSTATION!!』 ■