鶴山裕司さんの連載エセー 『続続・言葉と骨董』 『第017回 鎌倉の桜花文漆椀残闕』をアップしましたぁ。今回は鎌倉で出土したと思われる漆器椀の残闕(バラバラになったかけら)です。ま~マニアックな物を取り上げられますね。つーかよくこんな物を見つけて買ってくるなぁ。骨董に興味のない人にとってはただのゴミかもしれません(爆)。でもそういう骨董に興味をお持ちになるところが鶴山さんの骨董エセーの特徴だと思います。
骨董エセーはなかなか気を使うようです。骨董に限りませんが、どの世界にも上には上があり下には下がある。自分が所有している骨董をネタにしてエセーを書くのが不文律のようですが、残っている数が多く、どこにでも転がっている骨董ばかりをネタにすると馬鹿にされる。じゃあ珍しくて高価な物ならいいかといふと、そうでもないらしひ。あらかたの名品が美術館所蔵品になっているのも事実なようで、中途半端な名品を出しても金に飽かした骨董だとか、『誰が持っててもいい物だよね~』と言われてしまふそうです(笑)。
鶴山さんに名品指向はないようですが、『名品は買わないんですか』と質問したことがあります。『買うだろうね。それも骨董のルールだから、法外な金額を出して骨董を買うことも必要です。これにそんな額出したのっていう骨董を買いたいですね』というお返事がメールで返ってきました。これも鶴山さんらしいお考えだな。石川は今回の『桜花文漆椀残闕』の値段も聞いたのですが、それは内緒ですぅ。
■ 鶴山裕司 『続続・言葉と骨董』 『第017回 鎌倉の桜花文漆椀残闕』 ■