田山了一さんのTVバラエティ批評 『No.021 ガイアの夜明け』 をアップしましたぁ。TV批評担当の田山さん、山際さんの間でテレビ東京さんの評価は高いですねぇ。不肖・石川もテレビ東京の番組をけっこう見ますが、やっぱ面白いんです。田山さんが書いておられるように、『漠然としたマスとしての視聴者を、漠然とした内輪ノリや、漠然としたきれいごとに巻き込もうとする他局の番組の方が不毛に映る瞬間』 があります。今テレビ業界で一番面白い企画が通るのは、もしかしたらテレビ東京さんかもしれません。
田山さんはまた、『プロフェッショナルとは、ビジネスに 「思想」 があることをいう』 と書いておられます。もちろん企業は営利団体ですから、お金儲けのためにビジネスをやるわけです。でも単なる金儲け目的ではビジネスは続かない。社会全体の中での自分たちの位置、役割、特徴と弱点など、様々なフェーズでビジネスを分析して、そのつど正しい方向を探らなければならない。そんな自己省察的なビジネスの裏側が見えてくるから、『ガイアの夜明け』 は面白いんだと思います。
それにしても金魚飼育員の一人としては、『ガイアの夜明け』 は身につまされるなぁ。新しいことを始めるには勇気がいるし思想も必要です。それにお金も (爆)。でも仕事を成功させるための資金額には決まりがありません。要は中心になるスタッフが、どれだけ揺るぎない勇気と思想を持って実際に行動できるかですね。『ガイアの夜明け』 を見ていて思うのは、どんな大企業でも、キーパーソンはほんの一握りだといふことです。
■ 田山了一 TVバラエティ批評 『No.021 ガイアの夜明け』 ■