鶴山裕司さんの連載評論 『現代詩人論 No.003 モダンとポスト・モダン-吉岡実論』 (後篇) をアップしましたぁ。吉岡さんの後期詩篇、不肖・石川にはちょ~難解であります。でも魅力があります。ちょっと変な話かもしれませんが、力のある作品は、字面を見ただけで目が引き寄せられることがあります。後期吉岡詩はむちゅかしいですが、作為的に難解をよそおった作品ではないことは石川にも理解できます。
でもまあ、いわゆる現代詩の読解は、専門家ではない人間にとってはパズルの謎解きのやうな気がしないでもありません。鶴山さんに読解方法についておうかがいしたら、『人間が書いた詩は原則全部読解できます』 といふメールが帰ってきました (笑)。基本的に詩は意味とイメージと音の組み合わせから作られているので、その連鎖を読み解き、複数の作品を検討していけば、自ずから作家の表現主題や思想は理解できるとのことでした。
でもでもダダやシュルの詩は例外じゃないですか?、とひつこく石川は質問したのであります。そしたら『単語の統計を取れば作品主題の傾向がわかる。人間が作った作品なら、ポジティブな単語、ネガティブな単語など、作家固有の単語の好みがあります』といふ返信でした。なるへそね~。でもやっぱり石川には現代詩はむちゅかしいのでありましたぁ。
■ 鶴山裕司 連載評論 『現代詩人論 No.003 モダンとポスト・モダン-吉岡実論』 (後篇) ■