山際恭子さんの 『TV ドラマ批評』 『No.012 シングルマザーズ』 をアップしましたぁ。沢口靖子さん演じるシングルマザーのヒロインが、児童扶養手当削減の反対運動のために立ち上がるという社会派ドラマのようです。
そんで山際さん、もう一本、NHK さんのドラマ 『カレ、夫、男友達』 を取り上げておられます。こちらは江國香織さん原作で、社会性とは縁のない心理ドラマ (男女関係ドラマ) です。不肖・石川、ドラマに対してはなんの好みもないですが、やっぱ見るなら 『カレ、夫、男友達』 の方かなぁ。
社会モノって制度との闘いを前提にするので、女性が主人公だろうと、いわゆるオトコ社会的なタテマエが前面に出てきます。でも物語を見るなら、割り切れないモノが溢れている作品を見たいなぁ。制度との闘いなら、ドキュメンタリーでもいいわけですし。
江國さんって不思議な作家さんで、彼女にとって、男性性って、神のように、あるいは獣のように 〝不可知の存在〟 ですね。女たちだけがお互いの心を共有し合っている。でも男がいることで、女たちの共同体は揺らぐわけです。いいドラマにならないわけがないですよねぇ~。
■ 山際恭子 『TV ドラマ批評』 『No.012 シングルマザーズ』 ■