三浦俊彦さんの連載小説 『偏態パズル』(第5回) をアップしましたぁ。三浦さん、確信をもってすんごい小説をお書きになりますねぇ。小説形式という点でも、内容面でも、三浦さんくらい独自の小説世界を作り上げておられる作家さんは、今の日本にいないんぢゃないでせうか。不肖・石川、三浦さんって、とっても偉い作家さんだと思ふわけです。
小説ですからネタバレ的なことは書いちゃいけないわけですが、今回はなんとも言えない民俗学的な雰囲気が漂っております。あ、いわゆる民俗学とは全然関係がないですが、なんか底の方でつながっているやうな感じであります。だって巫女さんが出てくるんですもの。
見る、見られるといふ関係は、人間心理の底の方まで突き詰めていけば、どこかで共犯的関係を取り結ぶと思います。民話の鶴の恩返しなんかがそうですね。見られてしまうことのカタルシスを想定していなければ、あの物語は成立しないわけです。
三浦さんの小説では今のところ、見られた側がスッと小説世界から消えていきます。今回は〝妖怪アカナメ〟が登場します。さて、〝妖怪アカナメ〟ってなんのことだろう、誰のことだろうと考え始めると、不肖・石川もう~んといきみそうになってしまひますぅ。
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