露津まりいさんの連載サスペンス小説 『贋作師-フェイクマスター』(第9回) をアップしましたぁ。露津さんは取材して書いておられるようですが、古美術界は魑魅魍魎が跋扈する世界のやうですぅ。テレビの 『なんでも鑑定団』 を見ていても、意外な高値がついた時の驚きと、これが贋作かぁって思うような品物が出てきた時の驚きが、ほぼ半分半分ですものねぇ。
不肖・石川がここ 1 年ほどで勉強したところによると、古美術で一番真贋が見分けやすいのは陶磁器のようです。陶磁器はなんやかんやいって数が多いので、色んな品物を実際に手に取って見ることができる機会が多いからだそうです。でも贋作が一番多いのも陶磁器の世界のようで、これは 30 万くらいの品物が主力だからだそうです。サラリーマンがボーナスで買える額の上限がだいたい 30 万円で、それを当て込んで贋作が作られているらしひです。恐ろしいですぅ。
仏像や書画などの真贋鑑定はかなり難しいことがあるようですね。平安鎌倉時代の仏像などは、修復が入っているのが普通だそうです。それがどのくらいの修復なのか確認しなければならないそうです。書画は驚くほど精巧な贋作があるようです。専門家が集まって協議しても、『疑問作』として判断留保される作品もあるとのことでした。そういった世界に生きていると、独特の人間が生み出されることがあるやうです。『贋作師-フェイクマスター』 っていう人種は実在するんでしょうね。
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