水野翼さんの文芸誌時評 『No.001 怪 Vol.0035 (2012年3月)』 をアップしましたぁ。『怪』 や 『幽』、『SFマガジン』 といった雑誌は、金魚屋文芸誌時評陣のあいだでは評価が高いんですよねぇ。『怪』 の表紙には通巻の通しナンバーが入っていますが、4 桁であります。1000 号は刊行するぞ、ってことですかね (笑)。すごいですぅ~。
今回の特集は 『出雲』 であります。日本の神話の故郷の一つです。出雲出身の水木しげる先生なども登場されています。先生の 『のんのばあとオレ』 (ちくま文庫) は名著であります。みなさん機会があったらぜひお読みあれ。
で、『怪』 や 『幽』 が面白いのは、その根源的な恐怖などに理由があるようです。物語のリアリティと水野さんは論じておられます。現代を舞台にした小説は膨大な量が書かれていますが、なにかの根源に届いているような気がしません。人間の本源的な感覚から物語を回復していくのは、確かに一つの方法かもしれませんねぇ。
■『No.001 怪 Vol.0035 (2012年3月)』 URL■