岡野隆さんの詩誌時評 『No.003 月刊俳句界 2012年03月号』 をアップしましたぁ。特集は 『現代俳句協会』 です。岡野さんが書いておられますが、この特集、確かにちょっと異様ですねぇ。なんで俳人さんたちの団体が文芸雑誌の特集になるんだろ。俳人のみなさん、俳壇内と外の世界では、かなり俳壇に対する温度差があるようですよぉ。
で、岡野さんが取り上げておられる阿部完一さんという俳人さんの作品は、魅力的ですねぇ。ま、こういう俳句を読んでいると、俳壇なんてど~でもよろし、と思えてくるから不思議です。要するに僕らはいい文学作品を読みたいんです。俳壇に限らないですが、ギョーカイ内でのエッサコラサとかイチャイチャとか、ケンカなんかは、本質的にはどーでもいいわけです。
いたりやのふいれんつえ遠しとんぼつり
散水車らぷそでい・いん・ぶるう撒く
きらきらしきらきらしきさらぎの碁打ち
アベカンさんの俳句ですが、いい音感をしておられます。「きらきらしきらきらしきさらぎの碁打ち」なんか、意味はほとんどないと思いますが、心地よいなぁ。如月は 2 月ですが、春の暖かい日に散歩とかしていると、つい口ずさんでしまひそうな句です。俳句はいいなぁと思いましたです、はい。
■『No.003 月刊俳句界 2012年03月号』 URL■