鶴山裕司さんの連載エセー、続続・言葉と骨董の 『番外篇・その一 鈴木秀男の 『土あるいは時の顔』 』 をアップしましたぁ。鶴山さんは原稿が遅れ気味で、たいてい滑り込みでコンテンツが送られてくるのですが、今回はスケジュールにない追加アップのコンテンツであります (笑)。『続続・言葉と骨董』 が月2回連載と決まったとき、田沼代理が 「あいつ、だいじょぶかぁ」 とおっしゃっていたのですが、追加コンテンツまで書いていただけるとは頼もしい。これからもどんどんコンテンツをよろしくお願いしますですぅ。
今回は益子の陶芸家、鈴木秀男さんについてのエセーです。『土あるいは時の顔』 のオブジェは迫力がありますねぇ。確かに強い意志を内に秘めてたたずむ人の顔に見えます。お坊さんといえばそう見えないこともありません。でも頭のてっぺんにちょっと残った髪はなに?と思って鶴山さんにおたずねしたら、「完全に坊主頭だとさみしいから、髪を追加したようですよ。トラッドマイスターの小川さんから、鈴木さんがそう言っていたと聞きました」 とのことです。純粋に造形的な意匠の髪の毛だったんですね (笑)。で、鶴山さんはトラッドマイスター倶楽部さんがお気に入りのようです。そのあたりもお聞きしてみました。
石 「トラッドマイスター倶楽部さんには、以前から通われていたのですか ?」
鶴 「いや、ぜんぜん。サイスさんの作品を買ってからだから、ここ2年くらいかな。忙しくて、なかなかお店におうかがいできないですけど」
石 「ほかにも新作陶のギャラリーに行かれるんですか ?」
鶴 「行ってないよ。何軒か知っているから、近くまで行ったら寄ることはあるけど」
石 「ぢゃ、トラッドマイスター倶楽部さんは特別ということですか」
鶴 「うーん、別にすんごく個人的に親しいとか、そういうことはぜんぜんないんだよ。でもね、いい魚を食いたかったら、いい魚屋を見つけるのが一番の近道だとか言うことがあるでしょう。新作陶のギャラリーもいろいろでね。評価が定まった作家中心に扱う店とか、ある地域の作家の作品を扱う店、持ち込みも含めていろんな作家の作品を置いている店とか、店主の考え方次第なんです。トラッドマイスター倶楽部は、店主の小川さんと僕の趣味が、恐らく似ているんだろうね。小川さんが陶工の元に何度も足を運んで選んできた作品は、面白いんだ。僕は彼が選んできた作家の中から、僕好みの作家の作品を買って、小川さんにも陶工にもちょっと悪いんだけど、好き勝手書かせてもらっているだけです (笑) 」
石 「な~る」
そんで鶴山さんの次の連載アップ予定は15日なんですが、「まにあうかな~」 といふお話でした。そんでは困るでありませんかぁ (笑)。今回も是非予定通りお願いしますですぅ。