金魚(齋藤都代表)さんの『S-Fマガジンとは』の総評をアップしましたぁ。おおっ『S-Fマガジン』!。失礼ながら、まだ刊行されていたのね、という感慨が湧いてしまひました。根強いファン層に支えられた固い雑誌であるようです。
それにしても金魚さん、まぢで全文芸誌を網羅するつもりのやうです。これはこれですげーなと思いますです、はい。確かに全文芸誌を洩れなく時評で網羅したら、文芸誌によって形作られる日本国の文学の傾向が見えてくるのではないかと思います。
しかし問題は時評者だよなぁ。僕も全時評者を把握してませんです。金魚さんとかアドバイザーの方の紹介で時評者の方を増やしていくんでしょうが、これはこれで大変だぁ。編集者としてはコンテンツ原稿がどんどん送られて来る方がやりがいはあるんですけどね。
それにしてもそれにしても、日本には文芸誌が多いのですねぇ。あたくし、日本って文明国だったのねんと改めて認識しましたわん。これだけの数の文芸誌が出ていて、各号に毎月のように書いておられる著者の方がいる。これはすげ~ことです。
でもなんでこんなに文芸が盛んなのに、文学界は盛り上がらないんだろう。すんごい不思議であります。文学という市場パイを、たくさんの文芸誌で取り合いして、パイが大きいから各文芸誌はそれなりにやっていけるのかな。それとも赤字覚悟で出し続けているのかな。謎であります。
ただ情報公開という点では各誌ともクローズドな読者層を死守しようとしているようであります。雑誌販売による対価を得るためには当然のことなんですが、それしか道がないのかどうかはちょっと検討する余地がありそうです。
昔々見たSF映画や特撮モノで、現在のところこれは実現したなと思われるのは携帯電話とiPodのようなちっこい音楽デバイスだけです。空飛ぶ車も発明されていないし、宇宙空間への進出もまだまだです。
本は電子書籍が現れ始めましたが、まだ紙の本を電子化して売るという段階です。ネットとのリンケージは不十分、というか模索中ですね。S-Fマガジンさんのように、未来への夢と希望を売る雑誌から、なんか新しい試みが出るととっても面白いんですがねっ。