鶴山裕司詩集『国書』(平成24年[2012年]刊)の「東方」「西方」「中東」「極東」「新大陸」篇より各二篇をアップしましたぁ。『国書』は各5篇ずつ、計25篇の詩が収録された詩集です。まだアメリカ―イラン戦争終結のメドは立たっておらず、イスラエル―レバノン、ロシア―ウクライナ戦争も継続中です。うー、早くやめはなれ。平和祈念特別公開です。
14年前に刊行された詩集ですが、むしろ今読んだ方が鶴山さんの表現意図がよくわかると思います。世界は急速に狭くなっています。世界各地の民族・宗教・国家思想は横並び。それぞれが正しさ主張しています(少なくとも対外的に)。そんな現代を相対化して〝世界視線〟で捉えたのが『国書』。また世界が狭くなるにつれ民族・宗教・国家思想の違いが際立つわけですが、調和を願っているのはみな同じ。それも表現されています。
鶴山さんは池上晴之さんと文学金魚で『日本の詩の原理』の連載討議も行っています。この討議が画期的なのは高度情報化という大変な社会変動で、一瞬にせよ見失われてしまった詩の評価軸を、ハッキリ明示し、現代的文脈で再定義していることにあります。一貫した強い思想があるわけで、正確なら『日本の詩の原理』の文脈で詩史が規定される。作家もメディアも思想(方針)が一貫していなければ影響力を持ち得ません。気まぐれに鈴木志郎康特集などを組んでも意味がない。
文学ジャーナリズムは的確な思想軸を持った作家を中心に据えなければ、機能しないというのが石川の長年の編集者の経験則です。いくら編集者が作家を操ろうとしてもうまくいかない。逆に目立ちたいだけの作家に利用されるだけ。どのジャンルでも的確な現代認識を持った者が共通認識地平(パラダイム)を作り出します。そんな作家を軸にしたメディアが詩壇・文壇の中心になる。単純です。
■【平和祈念 特別公開】鶴山裕司詩集『国書』「東方篇」より二篇(二〇一二年刊)■
■【平和祈念 特別公開】鶴山裕司詩集『国書』「西方篇」より二篇(二〇一二年刊)■
■【平和祈念 特別公開】鶴山裕司詩集『国書』「中東篇」より二篇(二〇一二年刊)■
■【平和祈念 特別公開】鶴山裕司詩集『国書』「極東篇」より二篇(二〇一二年刊)■
■【平和祈念 特別公開】鶴山裕司詩集『国書』「新大陸篇」より二篇(二〇一二年刊)■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■


