佐藤知恵子さんの文芸誌時評『大衆文芸誌』『No.110 佐々木愛「ひどい句点」(オール讀物 2016年11月号)』をアップしましたぁ。第96回オール讀物新人賞を受賞された、佐々木愛さんの『ひどい句点』を取り上げておられます。
佐藤さんは『このモヤモヤっとして、なんども後味の悪い感じが残るエンディングは処女作ならではのものかもしれませんわね。(中略)お作品を量産し始めると、このくらい中途半端というか、切迫した緊張状態で小説を終わらせることは難しくなります。なんらかの形でもっと強いオチをつけなければ、次々に作品に取りかかれなくなるのよ。その意味でも「ひどい句点」は秀作ですわ』と批評しておられます。
石川は自分で言うのもなんですが、けっこう文芸誌に目を通しています。小説文芸誌の場合、新人と言っても出来上がってる作品が多いです。編集部が発表前に手を入れてるからでもあります。だけどそれはいいことなのかなー。テクニカルに完成されている作品が良い作品とは限らないといふのが石川の基本的考え方です。むしろ生意気だろうと無謀だろうと無垢だろうと、作家の勢いを削がない方がいいと思います。
作家もメディアもなんか新しいことをやらかさなければならない時期にさしかかっておりますね。そーしなければ、つまんない時代でもあります。また単に新しいだけでなく、〝ああこの手があったのか、ここが突破口かもね〟と思ってもらえるのが理想です。金魚はそういう道を求めてゆるゆる泳いでゆくのでありますぅ。
■ 佐藤知恵子 文芸誌時評 『大衆文芸誌』『No.110 佐々木愛「ひどい句点」(オール讀物 2016年11月号)』 ■
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■