第02回金魚屋新人賞 最終審査候補作品発表(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)をアップしましたぁ。第02回金魚屋新人賞にたくさんのご応募ありがとうございました。心から感謝申し上げます。応募総数は161作品で、そのうち10作品が最終審査候補作品となりました。今回は力作が多いです。
身も蓋もない言い方になりますが、人間の世界、どこまで行っても競争と競り合いです。どんなマイナーなジャンルにも必ずスターはいます。スターになるためには人より努力しなければならないのはもちろんです。文学の世界の場合、優れた作品を書けること、それも一定量を量産できることがその条件になります。ただ知的作業である以上、最低限度の社会性は必要です。その試金石となっているのが文学金魚を含む各メディアの新人賞でしょうね。
文学金魚をある程度読んでいただければご理解いただけると思いますが、各文芸メディアには動かしがたい癖(アイデンティティ)のようなものがあります。癖を読み切って新人賞に応募するのも一つの社会性ですし、意図的に癖を無視してチャレンジするのも社会性の一つです。ただその意図がはっきり伝わらなければ自己主張とは言えません。文学における社会性とは、自己の作品をある程度客観視できる能力でしょうね。
■ 第02回金魚屋新人賞 最終審査候補作品発表(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通) ■
■ 第03回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■