鶴山裕司『谷川俊太郎『別れの詩集』について』をアップしましたぁ。谷川俊太郎さんがお亡くなりになってから、早いものでもう一年が経とうとしています。今回は「お別れの会」で配られた詩集『別れの詩集』についてです。
金魚屋のインタビューで俊太郎さんは、ぶ厚くて大判の詩集は嫌いだ、薄くてコンパクトな詩集がいいと語っておられました。そんな俊太郎さんの好みに合った詩集です。俊太郎さんのことをよく知るご子息の谷川賢作さんらしい造本です。
鶴山さんは『多くの追悼文が書かれ追悼対談も行われたがどーも気に入らない。お亡くなりになった直後で致し方ない面はあるが薄っぺらい美辞麗句のオンパレードだ』『喪は明ける。詩人なら真正面から俊太郎詩に取り組まなければならない』と書いておられます。まあこういうことをハッキリ言う詩人も必要でしょうね。最近ではファン気質の作家も増えています。しかしそれでは優れた創作はできない。臨済に『 仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺し、羅漢に逢うては羅漢を殺し、父母に逢うては父母を殺し、親眷に逢うては親眷を殺し、始めて解脱を得ん』の言葉があります。創作者ならそういった姿勢は不可欠なのではないかと思います。
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