寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第44回)をアップしましたぁ。家族の日常を描く小説ですが、次々いろんなことが起こりますねぇ。父母は年を取るとじょじょに気力体力が失われてゆきます。病気にもなる。認知症のリスクも高まります。当たり前ですが。
とはいえ父母は父母なわけで、息子娘がどんなに偉そーな大人になっても、父母の威厳を失わないようにしようとする傾向があります。それをなだめてゆくのはなかなか大変。ま、言ってみれば、たいていの場合、家族の中での序列は変わらないんですな。兄弟姉妹などの生まれ順も含めてね。
一方で子どもは基本的にパパママしかいない繭のように閉じた生活から〝外〟へと出てゆきます。思春期から30代くらいまでは外に出て行ったきり家族の元には帰らない心性になることが多いかな。でもまた戻ってくる。戻らざるを得ない。この家族の消長盛衰は普遍的なもので、小説の永遠のテーマの一つです。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第44回)縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第44回)横書版■
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