田山了一さんのTVバラエティ批評『No.054 はやく起きた朝は』をアップしましたぁ。毎週日曜日朝6時半から7時まで放送されているトークバラエティです。不動のメンバー、松居直美、磯野貴理子、森尾由美さんが出演しておられます。

 

石川は、さすがに日曜日の朝早くから起きていることがなくって、といふか徹夜して早朝テレビを見ることがなくなっていますが、以前はこの番組、よく見ておりました。貴理子さんは病気でお休みしていた時期がありましたが、メンバー交代なく続いているのねん。長寿番組は目出度い感じがしてよござんす。

 

田山さんは、『まず話を貴理子が引き取り、そしてたいてい自分の話に置き換える。あたしもこないださ、というわけで、極めてオバさんのエクリチュール的だ。(中略)その賑やかさはやはりテレビ固有の安心感ではある』と批評しておられます。この番組にはパターンが出来上がっています。

 

このパターンというヤツ、けっこう曲者です。長寿番組には必ずと言っていいほどパターンがあります。でもそれは微妙に変わっている。〝飽きる〟といふのは、奇妙な言い方ですがパターンに変化がなくなる時です。出演者の気力が衰えるとパターンの硬化が始まります。

 

このパターンの硬化、もちろん文学の世界にもあります。個人事業者である文学の方が、作家の気力の衰えが目立つかもしれません。戦後文学華やかなりし頃は、70歳を過ぎても活き活きしている作家が多かったですが、最近では50代でもう老化に近い衰弱を示す作家が増えてきています。

 

これも逆接的な言いになりますが、パラダイムが見えないことが50代くらいの作家の老化の原因だと思います。戦後文学のパラダイム(パターン)が完全に硬化して死に絶えてしまったのですね。でも次のパラダイムが見えない。つまり未来が見えない。だからどうしていいかわからなくって衰弱してしまふのです。

 

パラダイムは文脈と言ってもいいです。多くの読者は、ある文脈が見えないと継続してあるジャンルの本や、作家の本を読んだりしません。文学金魚は広い意味での戦後文学に代わる新たなパラダイムを作りあげたいと考えていますが、それはたまさか売れる本を出すのが目的ではなく、まず継続的に文学の世界に読者を呼び戻すための土台作りを目的としているといふことであります。

 

 

田山了一 TVバラエティ批評『No.054 はやく起きた朝は』 ■

 

 

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