【文学金魚特別インタビュー】スワーダ・アル・ムダファーラ『デプロマシーとアイデンティティ教育の必要性について』をアップしましたぁ。スワーダ・アル・ムダファーラさんはオマーン人男性と結婚し、日本人で初めてオマーン人となった女性です。1990年にオマーンで生徒5人の幼稚園アザン・ビン・ケイス・プライベート・スクールを開校し、幼稚園から高校までの一貫教育を行う、全生徒800人超の学校にまで成長させた教育者として知られます。現在は校長は引退され、エデュケーショナル・コンサルタントとして世界中を飛び回っておられます。

 

日本でイスラム世界への関心が高まったのは、2001年のアメリカ同時多発テロ以降のことです。スワーダさんは教育者で政治家ではありませんが、それ以前からオマーンに住んで現地の人々の生活などを熟知しておられます。今回はスワーダさんの教育に対するお考えはもちろん、わたしたちが普段あまり接することのないオマーンを中心としたアラビア社会についても広くお話しをおうかがいしました。

 

スワーダさんはその教育哲学について、『生徒が卒業した後の十年、十五年先に、どういうニーズが社会の中で起こるのかを見越して組み立てなければならないのです。もちろん基礎教育は重要で、同時に付加価値のある教育をしなければなりません』とおっしゃっています。世界が恐ろしく狭くなっただけでなく、人間の仕事を含む社会の様々な構造が大きく変化し始めているインターネット時代を先取りした卓見だと思います。変化を嫌う保守的な文学界にとっても示唆的な言葉です。過去の状況がこれからもずっと続くと考えていたのでは、近い将来、確実に社会の大きな流れから取り残されてしまうような時代にわたしたちは生きています。

 

スワーダさんはまた、現代人には『デプロマシーとアイデンティティ』が必要だとお話しされています。『デプロマシー』とは『一人ひとりが自国を代表していかに世界の人たちと交流するかということ』です。また『アイデンティティ』についてスワーダさんは、『若い人にはパスポートの重みをもっと感じて欲しいですね。(中略)パスポートを取得して、簡単にビザを取れる国の人たちは、その幸せを有効に活用しなければならないと思います。それを使って世界の平和のために働かなければならないと思うんです。(中略)それを広めることによって、百年かかるかもしれませんが、必ず人々の心も変わってきます。世界中の人たちを、イコールの目で見られるようになる必要があると思います』と語っておられます。

 

文学金魚は文学の原理(アイデンティティ)と将来を見越した文学のヴィジョンを重視していますが、スワーダさんのおっしゃっていることに、共感するところ大です。小林秀雄は『文学は作家が考えているほど文学的ではない』という意味のことを言いましたが、社会全体の動きや流れを知ることは重要です。今後ともスワーダさんのような文学以外の領域で活躍される方々のインタビューを掲載してゆきたいと思います。

 

 

【文学金魚特別インタビュー】スワーダ・アル・ムダファーラ『デプロマシーとアイデンティティ教育の必要性について』pdf版 ■

 

【文学金魚特別インタビュー】スワーダ・アル・ムダファーラ『デプロマシーとアイデンティティ教育の必要性について』テキスト版 ■

 

 

Web文芸誌のパイオニア 文学金魚大学校セミナー開催(新人支援プロジェクト)

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Web文芸誌のパイオニア 総合文学ウェブ情報誌文学金魚は、文学金魚執筆者によるシンポジウムと参加者の自由な質疑応答による参加型セミナーを開催します!。

 

■ 日時と会場 ■

日時:2016年06月18日(土曜日)

開始時間:午後03時30分~

会場:日仏芸術文化協会 (東京都目黒区中根2-19-2 東急東横線・都立大学駅より徒歩約10分)

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* 閑静な住宅街の中に位置する素敵な一軒家です。

参加費3,500円

* 参加者の皆さんには金魚屋刊行書籍一冊(定価1,500円)をプレゼントします。

懇親会費(オプション)2,000円

* セミナー修了後に懇親会を開催します。参加はご自由です。

 

テーマ ■

【テーマ】ジャンルの越境

純文学ラノベ、ロマンチック・ミステリ、純文学ホラー、自由な物語詩など、従来の文学ジャンルとは異なるオルタナティヴな文学を創り出すことを目指します。

【司会】

山田隆道(作家・TVコメンテーター)・小原眞紀子(詩人・東海大学文学部文芸創作学科非常勤講師)

 

プログラム(予定)■

シンポジウム

第一部 偏態小説と純文学エンタメ小説について

三浦俊彦(作家・東京大学大学院教授)

遠藤徹(作家・同志社大学教授)

第二部 ラノベと(純)文学について

仙田学(作家)

西紀貫之(作家・フリーライター)

リード小説大賞決定!

山田隆道(作家・TVコメンテーター)発案のリード小説(詳細は下記または『第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について』参照)の大賞を決定し、大賞・奨励作については文学金魚への作品掲載を検討(バックアップ)します。

第3回金魚屋新人賞第一次審査通過作紹介

懇親会

いけのり(占い師・エッセイスト)の占いコーナーなど。

 

 

Web文芸誌のパイオニア 文学金魚大学校セミナー(新人支援プロジェクト)の趣旨

・才能ある若い作家の作品が発表できない、キャリアのある作家なのに一番出したい本にかぎって出ない、学者の卵の奨学金ですら返還義務があるなど、現在ではさまざまなジャンルが細分化され、文化間の交流がなくなっています。

・こんな時代だからこそ、文学金魚は創作者と読者、ジャンルとジャンルを繋ぐメディアとして誕生しました。

・セミナー参加者は新しい文学と出版カルチャー誕生の当事者・目撃者になれるかも!

・読むことと書くことの、あのワクワク感をみんなで取り戻そう!

 

【リード小説とは ~あなたの〝リード小説〟大募集!~】

・リード小説とは、あなたがすでに書いた、あるいはこれから書こうとしている未発表オリジナル小説の大筋やセールスポイント等をまとめた、映画でいえば、予告編です。

・文学金魚大学校第01回セミナーのお題として、書き下ろしリード小説をツイッター上で大募集します。完成原稿があるかどうかは問いません。

・選考は山田隆道(『第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について』参照)が行います。講師の文学金魚連載作家陣も選考に加わります。リード小説から作家デビューの扉が開かれるかも。

・試されているのは自己プロデュース能力です。気楽に楽しんでください!

 

【総合文学ウェブ情報誌文学金魚について】

・文学金魚はジャンルの垣根を取り払い、文化融合的な状況の中から新たな日本文化を創・出することを目指します。

・セミナー参加者は楽しいお題で盛り上がるもよし、懇親会で人脈を広げるもよし。新たな文学シーン誕生のワクワクする瞬間、その当事者・目撃者になれるかもしれません。

・今は積極的に自己アピールし、様々な方法で作家としての活路を切り開いてゆける時代です。ネットと紙出版のインタラクティブな関係性にリアルな人間の息吹きを吹き込んで、文学カルチャーのホットスポットを創り出そう!