星隆弘音楽評『私の足を止めるもの—DiVa『静かな犬』をアップしましたぁ。高瀬麻里子、谷川賢作、大坪寛彦さんのユニット、DiVaの新譜『静かな犬』のレビューです。DiVaはインディペンデント系のバンドですがとても質の高い音楽を世に送り出し続けています。谷川賢作さんのお父様、谷川俊太郎先生の詩もいいです。まあ当たり前か（笑）。
DiVaは高瀬麻里子さんボーカル、谷川賢作さんピアノ、大坪寛彦さんベースの構成なのですが、音源で聞いてもライブで聞いても、よく三人でこれだけの音の厚みが出せるなぁと感心します。もちろんミュージシャンが多ければもっと複雑な音を出せるわけですが、ときおり沈黙も音楽の一種じゃないかと感じてしまうところがDiVaにはあります。
星さんは『繰り返し「静かな犬」を聴く。やはり私には四分音符の打鍵音が一段一段と下降する歩調に聞こえる。「私」は下向きの螺旋運動の中にあって、犬の傍らでほんの一時足を止め、真理を感得する』と批評しておられます。3人バンドで音のソースが3種類しかないDiVaの音楽には誤魔化しがない。音の階段がハッキリ聞き取れるんですね。
■星隆弘音楽評『私の足を止めるもの—DiVa『静かな犬』 ■
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