こんちわーわんわん。りょんさんですー。なんかシャレになんないことになったね。ひと月前、呑気に節電の話なんかしてたのがウソみたいだ。この間に挟まってたイベントってたら、夏の参院選だけどね。その前後で、世の中の様相が変わっちゃうなんてさ。参院選そのものがすごかったわけじゃなくて。もちろんガーシー候補でNHK党が注目を集めたのも、時代の変化の何かの象徴のような気もするけど。てかN党の立花党首の政権放送の動画見たら、お腹痛くなるほど笑っちゃって。深刻な事件を忘れました笑
安倍さんがあんなふうに亡くなってからというもの、りょんさんは毎日、考えが変わっている感じ。昨日はこう考えていたけど、今日はこんなふうに感じる、てね。これって心が乱れている人の特徴だよね。それで、それはマスコミも、もしかして警察も、そしてもちろん他の政治家たちも同じみたい。中心的な人物を失って皆、ケンケンガクガク以上に、それぞれ心が乱れている。
とりあえず国葬のことなんだけど、やったらいいと思う。要するにさ、「国葬」って呼び名がものものしいんだよね。葬儀はもう終わってるんだから、「安倍元首相のインターナショナルお別れの会」とかにすればいいのかな。もちろんカッコ悪いけどさ。でもまぁ実態としては、そんな感じだよね。予算だってそんなにとらないみたいだし、なんだか世界中から来てくれるみたいだし、だったら日本が中心で弔問外交ができるチャンスだってんで、申し訳ないけど安倍さんをむしろ利用させてもらう感じでしょ。でもきっと安倍さんはいいって言うと思うよ。
面識のあった人の悲しみようを見ていると、いい人だったんだなーっていうのはわかる。菅さんなんて言葉が出なくて、あげく「寂しがり屋だから、そばにいてやりたいと思った」なんて、もらい泣きする。菅さんも元首相なんだけどね。今までこんなことってあったかな…。もちろん安倍さんは力のある宰相であったのは確かなんだけど、少なくとも表立ってものすごい権勢を振ったという雰囲気ないよね。よくも悪くも、ちょっと子供っぽいっていうか。なんか冗談ばっかり言ってたって言うし、優しかった話ばっかり伝わってくる。
毎日考えが変わるっていうのも、一方で容疑者についての報道を目にすると、それはそれで気の毒になるってのもある。すべての根源である容疑者の母親は、この期におよんで統一教会の顔色をうかがっているようだし。頭脳明晰な容疑者は、こうなっても母親が脱会しようとはしないだろう、自分のことなんか気にしないだろうって、最初からわかってたみたいだし。
だけどそれだったら、なんで安倍さんを殺したりしたんだろう。母親がひとつも変わらないって、わかっているんだったらさ。警察の発表も揺れて、それでマスコミの報道のニュアンスも毎日揺れ動いているんだけど、一昨日かな、「動機に不審な点がある、短絡しすぎてる」ってのがあって、さ。そうするとまた「政治家と統一教会の関係を矮小化しようとしている」ってんで、怒る論客も出てくるわけだけど。でもさ、容疑者はお金のことしか言ってないんだけどさ、親が統一教会に一億献金しちゃったって、そのお金はそもそも親のものだよね。いろんな事情で財産を失ってしまった親を持つ子供はいっぱいいる。大学に行けなかったのは気の毒だけど、高卒でも優秀だったら、裸一貫で身を起こした人はいくらでもいる。国政政党N党の立花さんとかさ笑。結局お金のこと以上に、家族がバラバラで、父親と兄を自殺で失ってしまったことだよね。お母さんが目を覚ましてくれるなら、家族で力を合わせて、あるいは頭のいい彼一人でも、一億どころかもっと稼げると思うんだけど。
もう家族の状況で、とてもそんな気にならない、悩みが深すぎる、ってことはあるだろう。だからお金のことじゃないんだよね、やっぱり。社会不安を起こすような犯罪とか、テロとかそういうのは罪深い、って言われるけどさ、この容疑者は銃を作る以外、何もがんばる気が起きないぐらい、自分が社会に対して不信感を抱いてしまった。だって、りょんさんだって、安倍さんが統一教会の機関紙の表紙に6回もなってるとか、その明らかな関連団体にお祝いのビデオメッセージを送ったりしてるのとか、それって何なの、この社会どうなっちゃってたの、って思ったもん。ま、りょんさんが容疑者の立場だったとしても、あんなことは絶対しないけど。なんたって、やろうとしたって能力的にできないし。
そもそも誰であれ、いきなり後ろから撃たれていいわけがない。ましてや選挙運動中の政治家ですよ。大宰相であったことを別としても、さ。命の重みは誰でも一緒なんだけど、公務執行妨害と併せて警官を殺したりすると、やっぱり罪が重くなるよね。「罪が重くなる」っていうのが正しい言い回しかどうかわかんなくて、「罰が重くなる」ってことかな。罪としては殺人罪だけど、情状酌量で罰が決まるんじゃないの。もちろん、容疑者の気の毒な状況も情状酌量されるだろうけど、社会に与える影響の大きさも情状ってやつでしょ。そんで、テロじゃない、って言うけど、安倍さんが自分の政治判断としてやっていたことが気に入らなかったわけだから、テロとどう違うんだろう。りょんさん、そこんとこもわかんない。
そう、統一教会との関わり方も、安倍さんの一つの政治判断だったとすると、我々にはすぐにはわからない、いろんな理由があるんだと思う。まず2018年に、もう霊感商法なんか不可能なように、厳しく法改正されてたって知ったのは、昨日ぐらいかな。それをやったのは2018年だから、安倍さんのときだね。統一教会は昔から、イメージは最悪だけど、オウム真理教みたいに人殺しをしてきたわけではない。あくまでお金のことでいつも揉めてるんで、それをできなくする、あるいは返金せざるを得なくすれば、他の宗教法人と変わらないとも言える。そうやって安倍さんは両面作戦でバランスをとってたんじゃないか。勝共連合時代からの付き合いもあるし、統一教会のボランティアを使って選挙戦を戦わなければいけない若手のことを、一番に考えるのも彼の務めだろう。統一教会の信者は10万人程度で、そんなに大きな組織じゃないし、他の組織への挨拶と同列に考えてたんじゃないか、とも言われている。
ただ確かに、安倍政権以降というか小泉政権以降というか、おかしなことが次々起きている。もちろん、すごくいいこともあった。なんだかんだ言ってもアベノミクスは目をみはるものだった。国際基準で能力も高いし、フレンドリーだし、素晴らしい宰相だったけど、それにしたって偉業に比して細かい話かもしれないけど、妙なことが多かったな。
なんか、辻本清美さんが国会の質問で、安倍さんに向かって「ちょっと人がよすぎるんじゃないか。心配だ、テロに気を付けろ」と言ってる動画を見たんだけど。辻本さんて、面白い政治家だよね。なんか、ここぞっていうところでカラんでるっていうか笑。皇室典範の改正を考えていた小泉首相に「紀子様ご懐妊」のメモが回ってきて、唖然としちゃってさ。そのとき、またちょうど辻本さんの質問の時間で、「総理、聞いてるんですか、ソーリ!」って叫んでたの、よく覚えてる笑。
シロートのりょんさんも、前々から思ってたんだけど、安倍さんって、とにかく脇が甘いよね。人間関係とすれば、すぐ変な人に付け込まれて、なんかよくわかんない事件に巻き込まれるし。辻本さんの言い方に添えば、文字通り物理的にもガードが甘かった。人間て、最大の長所が欠点になるってよく言うけど、安倍さんとこはご夫婦揃って育ちが良いせいか、えらく脇が甘くて、でもそれだからあれだけの人望を集めたというか、大宰相になったんだろうね。清濁併せのむって言うのは、昔の大宰相がヨッシャヨッシャって感じだったんだけど、安倍さんの場合には、清とか濁とか認識しないままっていうか、そんなところで警戒したりするのは品がないと思ってるのか、なんかそんな感じでしょうかね。
ただ、ここ数日のうちにも、安倍さんの時代に何だかよくわかんないけどブイブイ言わせてた人たちの動向が、ちょっと激しく、怪しくなってきた。フレンドリーな主を失って、これから動乱の時代、もしかすると粛清の時代になるのかな。生者の時間が始まるんだね。
りょん
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