こんちわーわんわん。りょんさんですー。
しかし暑いねー。ちょっと信じられない、まだ6月ってか。なしてこんなことになってるかなー。だけど、この6月はちょっと寒かったよね。こうなる前はさ。梅雨寒って、こーゆーのかなーって、思ってたもん。それでこれだから、秋も早いのかな。そうでありますように。ま、太陽のエネルギー量はだいたい毎年一定だ、と思いたいね。
それで節電についての議論が喧しい。ちょっと驚いたのは岸田さんの例の「私の判断で」ってやつ。「私の判断で毎月数十円ずつおトクになるよう、節電へのモチベーションを高める施策をします」って、ものすごい心臓だよね、そういうこと言えるのって。さすが首相だなぁ。器が違うって言うべきかな。
器が違うってのは、必ずしもイヤミじゃなくてさ。その数十円ってのに対する評価が、器によって全然違う、ってことかもしんないんだよね。我々はその数十円で月々何が買えるか、って思うんだけど。数十円あげるからエアコンとか我慢して、って言われたらマジかと思うんだけどさ。そこで与えられる不便と、与えられる報酬とはゼンゼン釣り合ってないって感じる。だってエアコン我慢して、そのぶん冷たい炭酸水1本でも飲んだら、それで数十円なんて吹っ飛んじゃうもんね。炭酸水で済めばいいけど、熱中症になったらどうしてくれるんだって話だよね。
だけど、おっきい器の人とかはさぁ、それを国民全体で考えるわけでしょ。数十円×日本中の全世帯って、いくらになると思ってるんだ、って、そういうことかな。「私の判断で」って胸を張るのは、それなりに大変な決断を要するし、抵抗がある、ってことなんだろうね。どういう抵抗に対する決断かっていうと、やっぱりそれだけ安くする側の企業だったり、その財源を用意する役所だったりするんだろうけれど。そういった組織にとっては、それがものすごい負担で、押し切るだけの胆力が必要だった、と言いたいわけだろうね。
まぁそれにしたって、まともな感性を持っていれば、その数十円で1つの家庭で何ができるかって、口に出す前に頭をよぎらないわけがない。それが思い浮かばない(しかも参院選前に)のは、やっぱり大物なのかな。つまり「私の判断で」って言葉は、国民に対してでなく、自分に常に圧力をかけている組織に対して大見得を切った、ってことなんだろうね。
逆に言えば、首相とはいえ、自分だけの判断でできることなんかほとんどない、ってことだよね。いつも叩かれるのはトップだけど、じゃあそのトップが、自分の判断でどれだけのことをやれるのか。それはなんとなく察せられるよね。この発言ひとつでさ。と言っても、さすがに大宰相と呼ばれる人たちは、けっこうなことを独断でやってた気配があるので、岸田さんという人がみんなの言うことを聞きすぎてそうなってるキライはあるけど。そのみんなっていうのが結局、彼に圧力をかけられる立場にある組織ってことで、無力な国民ではないわけだけど。
で、無力な国民の1人として、じーっと見てるとさ、その数十円ていうのがじわじわ上がって、2000円分のポイントとかになってるよね笑。まぁ国民の反応を見て、参院選に逆効果だと思うと、やっぱ、そうやってにじり寄ってきてくださるわけだね。ポイントにすると何かいいことあるっていうか、天下り先が潤ったりとか、国民には見えにくい、役人のメリットを作り出したりして、妥協点が出てくるんだね。いずれにしても、こういうのは忍耐強く見てると結構、馬鹿にならないよねって額になってたりするから、油断は禁物だよ笑。
つまり、お金に対する考え方っていうのは、大きな器で考えれば考えるほど、多様性が出てきてさ。我々ちっぽけな器の者が考える数十円とは、違う様相を示してきたり、表向きの金額では差し測れない別の何かが後ろで動いて、少しずつ数字が変わっていったり、ってことがあるわけだ。すなわち大きな数字は小さな数字の単純な積み重ねではなくて、大きな器に入れると、あるところで何かの質が変わってくる、ってことだね。それに気がつかないのが無力な国民、我々あわれな庶民ってことだよ。
ま、愚痴はこのぐらいにして、節電ってものの必要性をちゃんと考えていくとさ、これにも矛盾がある。よく言われるように、国全体では大きなシステムは電化の方向に行っているわけだ。自動車もリニアモーターカーも、電気を大量消費する方向に行っている。大局的には電力を大きく消費する方向なのに、なんで細かいレベルでは節電節電て言うのか、そしてそれをなんで国民に押し付けるのか、ってよく聞くよね。
で、我々が節電するようにって言われてる家電製品なんだけど、まず若い世代では、昼間は家にいないよね。実際、家庭での消費電力が上がるのは夕方から夜早い時間にかけてだよね。その時間に節電する必要があるのかな。その時間帯って、ピーク時とは言わないよね。節電って要するに、ピーク時に許容量を超えてしまう恐れがあるから、ってことでしょ。だったら普通の家庭は、節電する必要ってあんまないんじゃないか。
ピーク時はやっぱり昼間の時間、だけどここで思いっきり電気使ってんのは、やっぱし企業だよね。その尻拭いを家庭がしてあげるったって、家にいないで、その企業で働いてるんだからさ。考えてもよくわからんよ。もちろん、ずっと家にいる高齢者もいて、だけどこの人たちは自分の体感を把握する能力が落ちているから、エアコンを消して、自分が暑いってことに気がつかなかったりする。非常に危険だよね。もちろん葦簀を使ったり、部屋の中で扇風機を回したりで、エアコンの設定温度を1〜2度上げるって工夫はできると思うんだけど。暑い寒いの体感が狂ってる人には、そういうことをさせるのもちょっと怖い。しかも、そうやって設定温度を少し上げた部屋の中で、高齢者は何をするんだろう。
エアコンよりもテレビを消して、みたいなことがネットで盛んに言われているし、それに釣られたのか、テレビのアナウンサーまでつい、そんなことを発言したりして笑。まぁ、そういう広報をテレビはできないってのも、すごく矛盾してるんだけど。だいたい、テレビなんか見ないでいられる人は今のご時世、みんな外に働きに出てる。彼らのスマホ充電は夜中だし。エコだよね。これ以上の家庭での節電て、いろんな意味で限界がある。
それでも政府としては野放しに、使っていいですよーとも言えない。効果が薄かったとしても、問題意識の共有っていうのは必要なのかもね。そこで一丸となり、意識が高まり、参院選に突入するって、そういう考え方もあるか。でもさ、テレビ消して、クーラーの温度も上げて、熱中症にならないように外にも出ないでじっとしてたら、参院選があること自体、気がつかなかったりして。そーゆー省エネな人生が一番幸せなのかもね。
りょん
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