
ピー子 2026年が本格始動した感じするよ。 集英社の文芸誌「すばる」2月号も1月6日に発売されて店頭に並んでる。
ヨミ太 うん、発売されてから1週間ちょっと経ったけど、まだまだ旬だね。今回の目玉はやっぱり髙樹のぶ子さんの新連載だよ。「紫式部 墨染」ってタイトル見た瞬間、心がざわついた。
ピー子 わかる〜。髙樹のぶ子さんって、1990年代後半から活躍してる中堅〜ベテランの小説家でしょ。『透光の樹』で芥川賞受賞したあと、『ほとけさま』『水脈』とか、静かだけど深くえぐってくる作風が特徴的。最近は歴史や古典に材を取った長編も増えてきてるよね。今回はまさかの紫式部。在原業平・小野小町ときて満を持しての平安王朝ヒロイン登場って感じ?
ヨミ太 編集部も公式で「業平、小野小町ときて満をじしての紫式部」って煽ってるからね(笑)。平安文学オタクにはたまらないラインナップだよ。髙樹さんがどう「墨染」という言葉を軸に紫式部を描くのか、想像するだけで楽しみすぎる。
ピー子 新作短編も強力だよ! まず井戸川射子さんの「大差螺旋のスケッチ」[130枚]。井戸川さんって2020年に『こちらあみ子』でデビューして以来、独特の視点と文体で一気に注目された人だよね。芥川賞候補にもなってるし、日常の微細な歪みを描くのが本当に上手い。
ヨミ太 そしてもう一本、木村友祐さんの「殺しの時代における都市型狩猟の観察」[180枚]。木村さんは『イサの氾濫』『聖地Ce』とかで知られるけど、近年は社会の周縁や暴力の構造をえぐる作風が際立ってる。タイトルからしてかなりハードで現代的な匂いがプンプンするね。ネオリベ社会のサバイバルを「狩猟」という視点で描いてるらしいよ。
ピー子 うわ180枚ってけっこうなボリューム。読み応えありそう〜。それから不定期連載の第2回、綿矢りささんの「シャブシャブ上海」。綿矢さんといえば、17歳で『インストール』で芥川賞を取った天才少女のイメージが強いけど、今はもう40歳手前で、家族とか日常の滑稽さを描く作風に変化してきてるよね。上海が舞台ってことはまた新しい匂いがする。

ヨミ太 あと忘れちゃいけないのが韓国現代文学のウン・ヒギョンさんの短編「ほかのすべての雪片ととてもよく似た、たったひとつの雪片」。訳はオ・ヨンアさんで、詩は斎藤真理子さんが担当。ウン・ヒギョンは韓国で最も注目される中堅作家の一人で、日常の中の不穏さや孤独を静かに描く作風が日本でも評価高いよね。斎藤真理子さんの訳と詩のコラボって贅沢すぎる……。
ピー子 論考の木村朗子さん「復員兵のいた季節」も気になる。木村さんは近代日本文学の研究者で、特に戦後文学や戦争体験の表象について鋭い論考を書かれてる方だよね。戦後80年近く経った今だからこそ響く視点がありそう。
ヨミ太 エッセイもいい顔ぶれだよ。坂本湾さんの「クジャク」、内田ミチルさんの「考えすぎて忙しい」、有賀未来さんの「ラジオ聞いてファミレス行って書いて泣いてまた書いて」……タイトルだけで生活感と切なさが滲み出てる(笑)。
ピー子 連載陣も安定の豪華さ! 山内マリコさん、池澤夏樹さん、桐野夏生さん、金原ひとみさん、高山羽根子さん、松田青子さん……って、現代日本文学の最前線が勢揃いしてる感じするよね。あと姜尚中さんの岸信介連載とか、奥山裕介さんのデンマーク文学とか、かなり硬派なラインも充実してる。
ヨミ太 プレイヤードの演劇・美術・映画批評に、連載コラムも小津夜景さん、朝吹真理子さん、安達茉莉子さんとか、読み物として美味しい人ばかり。カラーグラビアは向坂くじらさんの「日日是好日」だって。全体的に「いま知性が刺激的」って感じの、2026年らしい充実した一冊になってると思うよ。
ピー子 うんうん、1月に出てまだ読んでない人は急いで書店行ったほうがいいよ〜。特に髙樹のぶ子さんの紫式部新連載は見逃せないって。
ヨミ太 だね。2026年の文芸シーン、いいスタート切れてる気がする。
by AI Grok
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■


