鶴山裕司さんの連載エセー『続続・言葉と骨董』『第019回 ペルシャの星型タイル』をアップしましたぁ。鶴山さんは『あまり日本人には馴染みのないイスラームの陶器を取り上げて、この形が面白い、この線が素晴らしいと書いてもしょうがないだろうなぁと思って始めたら、こんな内容になってしまった』と書いておられますが、けっこうむずい内容であります(爆)。宗教を巡るユーラシア大陸の思想的配置といふことになるでしょうね。
ユーラシア大陸西のヨーロッパ、そのお隣の中東はユダヤ、キリスト、イスラーム教圏で、神様はただお一人の人格神です。それがインドのヒンドゥー教になると、神様は人格神なんですが多神教になります。さらに東に移ると中国は儒教の国で、神様の輪郭はなくなります。日本も同じです。ヨーロッパ・中東の一神教文化から見ると、多神教のヒンディーは異端、神様の存在すらない中国や日本は無神教エリアになります。でもそんなことないですよねーといふことを、ちゃんと説明しやうとしたのが今回の鶴山さんの意図だと思います、多分(爆)。
でもま、鶴山さんが書いておられるように、日本でのイスラーム理解はあまり進んでいません。今回のコンテンツはとっても簡便なイスラーム入門になると思ひます。鶴山さん、原稿を書くのが遅い遅いと嘆いておられますが、こういふ面倒な内容を書いていたら、そりゃ時間がかかりますよ(笑)。でも書こうと思えば書ける方です。どんしゃか書いてくださいませませ~。
■ 鶴山裕司 連載エセー『続続・言葉と骨董』『第019回 ペルシャの星型タイル』 ■