山際恭子さんのTVドラマ批評 『 No.031 半沢直樹』 をアップしましたぁ。半沢直樹、視聴率 40 パーセントを超えたやうですねぇ。すごいですぅ。明日の日曜日で最終回ですが、どこまで伸びるんでしょ。あ、不肖・石川も楽しみにして見ております。堺雅人さん演じる半沢直樹がキレる瞬間をわくわくして待っているわけです。胸がスッとするな~と思いながら、こんな同僚と一緒に仕事するの、やだ~と思ったりもします (爆)。ドラマだから誇張されているわけですが、現実世界で半沢さんくらい優秀な人がいたら、遅くとも 40 代には起業して成功してるでせうね。
ほんで半沢直樹、ちょ~面白いんですが、このドラマ、銀行業界のイメージダウンになってないかい !? と感じたりもします。来年入社予定の青少年たちは戦々恐々としてるだらうなぁ。スポンサー調べたら、やっぱ銀行さんは入っておりませんでした。原作者の池井戸潤さんは元銀行マンですから、それなりの実体験が作品に反映されているわけです。話半分としても、大手の銀行って相当に辛い職場のやうです。信金なんかの行員さんに言わせれば、『出向先があるだけましぢゃ!』 といふことになるかもしれませんが。
そんでもお金の流れといふものが、人間存在と人間社会の本質を衝いていることは確かです。ある人間の金の流れを把握すれば、その人の生活状態だけでなく性格までわかると思います。大半の文学者が一番弱いのが金の問題でもあります (笑)。『金儲けが目的なら文学などやらない』 といふのは立派な志ですが、誰だって自己の文学的評価は気になります。お金=実ビジネスは、そういふ人間心理にスーッと入りこんでくるわけです。なんでもそうですが、興味がないと言いきるためにはその対象を 〝知っている〟 必要があります。
■ 山際恭子 TVドラマ批評 『 No.031 半沢直樹』 ■