菜穂実さんの連載小説 『ケータイ小説!』 (第14回) をアップしましたぁ。ん~、まるこちゃん、だんだん危ない世界に足を踏み込んでいくやうな。お父さんは心配でありますぅ。ま、石川には娘なんていないんですけどね。でも今回のラストは意味深だなぁ。ケータイ小説でまさかぁ、と思ひますが、お・と・なの世界が展開されるのかなぁ。次回が楽しみといふか、やっぱ心配でありますぅ (笑)。
文学金魚では現在5人の作家さんに小説を連載していただいているのですが、金魚屋の好みといふか、方針は、① 書きたい主題があること、② 浮ついた現代性ではなく小説原理に基づいた作品であることです。どのジャンルでも現代的前衛性は必要ですが、これだけ情報化社会になっているのに文学の世界では保守化が著しい。各ジャンルの作家の多くが以前にも増して他ジャンルへの興味を失い、自己ジャンルの古典作品すらチェックしていない状況が見られます。これでは新し動向は生まれない。なんの知識もなく傑作が生み出せればそれが一番いいですが、あまり期待できませんね。金魚屋が実存的主題と原理的思考の両方を併せ持つ作家を好む由縁であります。
とはいってもそろそろ新しい作家さんに連載をお願いしないと、また金魚さんに怒られてしまひますわ。あ、そそ、菜穂実さんや外賀さんの連載は終盤にさしかかっていますから、本とか次作のお話もしなくっちゃ。菜穂実さんは年齢不詳ですが相当な理論派ですから、作品が〝完結〟して初めて、彼女の表現主題が明らかになるかもしれません。