金魚さん(齋藤都代表)の文芸誌時評総論 『小説推理とは』 をアップしましたぁ。『漫画アクション』 や 『週刊大衆』 で有名な双葉社さんから刊行されている月刊文芸誌であります。知らない方も多いと思いますが、双葉社さんはこのところ時代小説で当てておられます。佐伯泰英さんの 『江戸双紙 (ぞうし) 』 シリーズの 31、32 巻目 『更衣 (きさらぎ) ノ鷹(たか)』 が累計 1 千万部を売り上げたそうです。すんごいですぅ~。
金魚さんの 「双葉社にとっての 「大衆」 とは・・・大衆という語になんら批判意識を持たない読者である。それは現代において、「層」 としてはほとんどあり得ない・・・が 「瞬間」 としてはあり得る。我々それぞれは、ごく伝統的な、従来型の 「大衆的な」 マーケティングに取り込まれることを肯う 「瞬間」 を有している」 という分析は鋭いですね。累計 1 千万部という売れ部数は、インテリ層を含めた人々が、大衆になった瞬間以外には起こりえないでしょうね。双葉社の 「大衆」 路線のマーケティングは、少なくとも佐伯さんの本についてはドンピシャで当たったわけです。
ところで最近、金魚さんとまたメール交換したり、スカイプでお話しする機会が増えています。理由は今年 10 月に開催する 『安井浩司墨書展』 です。この企画は金魚屋プレスと文学金魚のオープニングイベントとして行われるわけですが、ようやく会場が決まり、それに合わせて制作するカタログの内容が固まり始めているのです。7 月の上旬には詳しい内容をアップし始める予定です。
でもまあイベントって大変ですね。『安井浩司墨書展』 の実働は金魚屋の詩部門の方たちにお任せしているのですが、僕と金魚さんは彼らから上がってくるバジェットとにらめっこです。近々墨書展の制作スタッフも入れて会議を行いますので、詩人の皆さん、セッティングよろしくお願いしますぅ。