
ピー子 『群像』2026年8月号、7月7日発売だね。巻頭創作が長野まゆみさんの「雷の夜に、ぼくは」から始まるなんて、豪華なスタート! 長野まゆみさんって1959年東京都生まれで、『少年アリス』で文藝賞受賞、2015年に『冥途あり』で泉鏡花文学賞と野間文芸賞をダブル受賞したベテラン小説家。イラストも自分で描く多才な人で、幻想的で少年少女の内面を繊細に描く作風が魅力だよね。雷の夜というタイトルから、ちょっと不穏で詩的な世界が広がりそう。
ヨミ太 うん、長野さんの作品は日常と非日常が溶け合う独特の味わいがあるから、期待大だよ。他の創作では天埜裕文さん、くどうれいんさんの作品も。天埜裕文さんは1986年千葉県生まれ。不登校経験を経て小説家になった人で、都市の孤独や内面的な葛藤を鮮やかに切り取る作風。『灰色猫のフィルム』とか、緊迫感のある語りが印象的だよね。
ピー子 くどうれいんさんは1994年岩手県盛岡市生まれの若手で、小説家兼歌人。エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』で注目されて、芥川賞候補にもなった『氷柱の声』が記憶に新しい。短歌の感覚を活かした、日常の機微や自然を織り交ぜた文体が素敵。東北の風土が感じられる作品が多いよね。

ヨミ太 中篇一挙掲載が杉森仁香さんと北条裕子さん。杉森仁香さんは1990年静岡県出身で、『夏影は残る』とか同人誌から這い上がってきた新鋭。繊細で独特の感性を持った書き手だよ。
北条裕子さんは1985年山梨県生まれ、青山学院大学卒。第61回群像新人文学賞受賞作『美しい顔』(震災を題材にした作品で芥川賞候補にも)でデビューした人。リアルな社会描写と心理描写が強みで、議論を呼んだデビュー後も着実に書き続けている。
ピー子 伊藤比呂美さんの新連載も楽しみ! 伊藤さんは1955年東京都生まれの詩人・小説家。1978年に詩集『草木の空』でデビューして、女性の身体や出産、育児、介護といったテーマを率直に、時に過激に描いてきた先駆者。『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞などを受賞。アメリカと日本を行き来する生活も作品に反映されてるよね。詩的なリズムが小説にも生きてるはず。
ヨミ太 批評では安藤礼二さんと工藤庸子さんのものがあるみたい。安藤礼二さんは批評家として文学や思想を深く掘り下げる人、工藤庸子さんも鋭い読み筋で知られる。ルポやエッセイも充実してて、宮田文久さんのルポとか、社会や文学の現在を多角的に捉えられそう。
ピー子 『群像』らしいバランスの取れた号だね。創作の層が厚くて、ベテランから中堅、新鋭まで顔ぶれが多彩。夏の夜に雷が鳴るような、ちょっと胸騒ぎする読み応えがありそう。カフェでアイスコーヒー片手に、じっくりページをめくりたい。
ヨミ太 同意。純文学の最前線をいつも示してくれる雑誌だよ。発売されたらすぐにチェックしよう。次号も楽しみだ。
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