遠藤徹さんの連載マンガ『キノコの森』(第05回)&連載小説『物語健康法(入門編)』(第15回)をアップしましたぁ。物語を作らせたら、アイディアと筆力で遠藤さんに敵う作家はあまりいないでしょうね。ただこれはスゴイ長所であり商業的には短所でもあるでしょうが、遠藤さんは単に楽しく読み切れる作品を量産する作家ではありません。彼にはテーマがある。そのテーマが多くの人に理解されれば二人といない作家として認知されると思います。
『キノコの森』はショートショート物語という感じですが、遠藤さんの特徴がよく出ています。マンガでは絵の巧拙が真っ先に必要になりますが、遠藤さんの場合は四コマと物語の枠組みが先に来ます。その枠の中で完成度の高いマンガに仕上げている。紙とペンがあって、紙の大きさが大きければ大きいで、小さければ小さいで物語を生み出せる。そういう作家です。
『物語健康法(入門編)』の方は物語のための物語ですが、それだけでなく必ず事件が起こります。プロットの大枠としては『物語健康法(入門編)』は事件を起こしにくい。しかし起こるのです。毎回登場人物たちが語る物語で事件は起きているわけですが、その上位審級でさらに事件が起きている。学ぶべき点が非常に多い作家です。
■ 遠藤徹 連載小説『物語健康法(入門編)』(第15回)縦書版 ■
■ 遠藤徹 連載小説『物語健康法(入門編)』(第15回)横書版 ■
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