寅間心閑の肴的音楽評『No.126 あやしいもの』をアップしましたぁ。今回の酒の肴は、フラックス・オブ・ピンク・インディアンズ、中川イサト、プロコル・ハルムの三本です。法事のための帰省中に立ち寄った北九州・福岡の酒場が舞台です。うらやましひ(笑)。
フラックス・オブ・ピンク・インディアンズはアナーコ・パンク・バンド。反体制のメッセージを前面に掲げ、ボロボロの格好で社会問題に切り込むバンドです。セカンドアルバム『The Fucking Cunts Treat Us Like Pricks』ではフォークランド紛争や性暴力、国家による洗脳といった問題を扱っています。販売レコード店が警察の家宅捜索を受ける騒ぎにまで発展した問題作です。
中川イサトは指弾きギタリストとして知られ、関西フォークシーンのグループ「五つの赤い風船」にも在籍していました。1991年のアルバム『Sayonara』はインスト曲中心。作業中に静かな音量で流しても、イヤフォンで集中して聴いても飽きがこない一枚ですね。
プロコル・ハルムは1967年のデビュー曲「青い影」が有名です。本作は同年のセカンドシングルで、ムッシュかまやつがおすすめの一曲だとか。邦題「ハンバーグ」は当時の誤読で、正しくは「ホンバーグ」。つまりドイツの帽子です。こういう誤訳、昔はよくありましたね。
昼の明るさのなかにあやしさや日常を見つけ、その空気にぴったりの音楽を重ねていく。小倉の昼酒から博多の夜まで、寅間さんの視線に寄り添いながら、ぜひ手元にお好きな一杯を用意してお読みください。
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