菅原美架 新連載小説『赤ちゃん貸します』(第01回)をアップしましたぁ。金魚屋新人賞佳作受賞作家・菅原美架さんの文学金魚デビュー作です。
リボーンドールのレンタル事業を営む中年女性を主人公にした、静かで、しかしどこか奇妙な熱を帯びた小説です。「おひとりさまカフェ」の場面描写、赤ちゃん人形たちへの細やかな世話の手つき、そして偽名でサエ子を持ち逃げした女性との不思議な交流。孤独と、人とつながりたいという渇望とが、リボーンドールという特異なモチーフを通して静かに炙り出されていきます。第01回から物語の世界観と主人公の内面がしっかりと立ち上がっており、今後の展開が楽しみです。
さて、このたび金魚屋では「新人賞研究室」コンテンツを新たに開設することになりました。小原眞紀子さんの「文学金魚らじお」でもおしらせした通りです。新人賞へのアクセスは年々増え、応募数も増え続けています。改めて言いたいのは、文学新人賞は懸賞ではないということです。ゴールではなくスタートに過ぎません。受賞はあくまでも作家としての出発点であって、その先にこそ本当の文学の深化があります。
大げさに言えば書かなければいられない、苦しくてたまらないのが創作者。もちろんどこかの時点で新人賞などなどで社会に認められる必要もあります。この機微は微妙です。が、それがわからなければたまさか良い作品で新人賞を受賞しても続きません。「新人賞研究室」では選考の現場から見えるものを丁寧に共有しながら、受賞を目指す方たちとともに文学の本質を掘り下げていきたいと思っています。どうぞお楽しみに!
■菅原美架 新連載小説『赤ちゃん貸します』(第01回)縦書版■
■菅原美架 新連載小説『赤ちゃん貸します』(第01回)横書版■
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