寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第45回)をアップしましたぁ。客商売のお店をやっていると、いろんなお客さんがいらっしゃいます。石川、お店を経営したことはないですが、お客として店にいても客商売は大変だなーと思う瞬間が何度もありましたから。お店経営は、不意の出来事やトラブルにも対応できる方でないと難しいでしょうね。
『オトコは遅々として』は喫茶店を経営する夫婦が核です。その小さな小さな世界に、いろんな外部が雪崩れてくる。身内の病気、娘のこと、義理の姉の子どもの思春期トラブル、怪しいお客さんetc.です。これはこれで、一つの宇宙を形作っています。関係ないようですべてが関係してくる。リゾーム構造になっているんですね。
今回は怪しい素人写真家の登場。しかも主人公がスネにでっかい傷、があるかもしれない京都からやって来たという。得体が知れないフォトグラファーなのですが、主人公と京都を結び付けるタグにはなります。小さいとはいえリゾーム宇宙は小石が投げ入れられてもその波紋が静かに広がってゆく。行きつ戻りつしながら物語は進みます。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第45回)縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第45回)横書版■
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