ラモーナ・ツァラヌの文学金魚らじお『文学の旅 ⑨ EUにおけるルーマニア』をアップしましたぁ。EUとルーマニアの関係、そしてEUのスキームの中で、ラモーナさん個人がどのように教育を受けて来たのかを話しておられます。日本にもいろんな教育制度がありますが、パスポートと通貨が共通のEU圏内での教育制度は、国によって言語が違うこともあって面白い。
ラモーナさんは12歲の時からEUの資金援助でドイツに留学して、外国語としてはまずドイツ語を学んだそうです。『なぜなら、EU内で最も広く使われている公用語がドイツ語だから』とおっしゃっています。これは意外でした。やっぱEU内でのドイツの影響力はとても強いんですね。またドイツの学校で数学やラテン語の授業も受けたそうです。んー、まだラテン語の授業があるのね。ヨーロッパの多くの国でラテン語は基礎教養の一つなのかな。
ただEU以前からルーマニア人と他のヨーロッパ諸国との交流は盛んで、ラモーナさんは高樹のぶ子さんの小説『百年の預言』を書評しながら『ルーマニア人は19世紀からドイツ、オーストリア、フランスなどで教育を受けるのが一般的だった』と話しておられます。ヨーロッパに比べると、日本、中国、韓国の東アジア三国は、まあ、かなり文化的に閉じた国々だと言えそうです。アジア圏といっても東南アジア諸国の文化は混交していますし、インドになると多民族・多言語国家ですからねぇ。
■ラモーナ・ツァラヌの文学金魚らじお『文学の旅 ⑨ EUにおけるルーマニア』■
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